テニスのドロップショット打ち方とコツ

このページでは、テニスのドロップショットの打ち方とコツを説明しています。

器用に使いこなせると、試合運びが有利になるドロップショット、エースを狙うこともできるショットなので、練習を積み重ねてマスターしておきたいところです。

テニスのコートは横よりも縦に長いため、距離の長いショットや短いショットを使いこなせることは、試合で勝つために重要になります。

特にドロップショットは距離の短くて浅いショットの代表ともいえます。

そのため、ドロップショットが正確に打つことができれば、相手を翻弄し走らせることができます。

ドロップショットが得意な選手となれば、相手へのプレッシャーも絶大なものになります。

それでは、ドロップショットについて詳しく見てみましょう。

ドロップショットとは、相手の意表をつきネット際に落とすショットのことです。

最近では、錦織圭やジョコビッチ、ナダルなどテニス界のトッププレーヤーもよく使うショットのひとつです。

もちろん、ドロップショットはプロテニス選手だけでなく、一般のテニスプレーヤーでも使いこなせるショットなので、安心してください。

なお、ドロップショットはダブルスでもシングルスでも有効です。

ドロップショットは相手を走らせて、前後に揺さぶるのにとても効果的なショットなので、左右に揺さぶるクロスショットと組み合わせると、さらに効果的なショットになります。

自分がベースライン内に居て相手がベースラインよりも後方に居る時にドロップショットを使うのがおすすめです。

ドロップショットの打ち方は、ラケットの面を上に向け、開き気味にしてボールを捕らえて、スピードを落として打ちます。

まず、ドロップショットを打つ時のグリップですが、イースタングリップまたはコンチネンタルグリップが適しています。

これらのグリップはボールにスピンをかけやすく、コントロールもしやすいです。

ドロップショットの基本的なフォームはスライスを打つダウンスイングと同じです。

効果的なドロップショットを打つためには、ボールがバウンドしてきた頂点をラケットで捕らえるようにするといいでしょう。

ボールが上昇している最高点で打つことで、ネットにかかるリスクを減らすことができます。

ドロップショットを打った後は、相手がボールを返してくることを想定して待ち構えておきましょう。

ドロップショットのコツは、インパクトの瞬間、スイングに急ブレーキをかけて、ボールの飛びを抑えることです。

また、グリップをボレーを打つときよりも、柔らかめに握ぎることで、打球のスピードを抑えることができます。

グリップを握るのが弱すぎると、ラケットの面が安定せず、ボールコントロールも失われるので、適度なグリップ感覚を身につけるよう意識して練習しましょう。

ドロップショットはボールに軽くタッチするように打つのがコツです。スイングは小さくコンパクトに行いましょう。大きくスイングするのはNGです。

スイングに合わせて、フォロースルーも小さい動作で行いましょう。

また、ボールにバックスピンをかけることで、相手コートにボールが落ちた時にバウンドが低くなり、相手は返しづらくなります。

相手の対角線上にボールを落とすことで、より効果的なドロップショットになります。相手に広い範囲をカバーさせるようにするのがコツです。

これらのドロップショットのコツを押さえることで、短くてネット際に落ちるドロップショットを打つことができます。

ドロップショットは、相手の意表を突いて打つものなので、予測されてしまうと、たちまち相手のチャンスボールになってしまうので注意が必要です。

これは、ドロップショットのデメリットと言えるでしょう。ドロップショットを打つのを相手に読まれないために、自然なテイクバックを行う必要があります。

特に相手が後ろに下がっているときに打つと効果的なドロップショットになります。

相手の動きを見て、ドロップショットを打つのがバレていそうなら、ドロップショットではなく、スライスショットに変更することも可能です。

ドロップショットは相手のポジショニングを見て打つ必要があり、多用は禁物なのです。

上手くドロップショットが打てるようになると、相手を前後に揺さぶれるようになります。他のショットと組み合わせて、自分に有利な試合運びをしていきましょう。

基本的なフォーム、状況判断とタイミング、ボールコントロール、相手の動きの読み取りがドロップショットを打つコツとなります。

さらに状況に応じてショットを変化させることができると、よりレベルの高いドロップショットになるでしょう。

ドロップショットの練習方法については別の記事で説明しようと思います。壁打ちのドロップショット練習法もありますので、参考にしてください。

以上、テニスのドロップショットのコツと打ち方の解説でした。

ドロップショットのコツが分かれば、有利に試合展開を運ぶことができます。たくさん練習を積んで、ドロップショットを得意ショットにしてくださいね。